Virtual PCでVistaを使っていろいろ実験をするときのために、インストール後にsysprepで再シールしたマスタイメージを作った際、ちょっとハマリかけたことのメモ。
基本はXPや2000系でやるのと同じなのだけれど、そのノリでそのままやとうろすると、GUIの項目はなんか違うし、適当にやると既存のアカウントが残ったりして、プリインストールイメージとしてはゲンなりなものになってしまったりしたので。
- ベースのイメージのセットアップ
普通にセットアップ。
必要であればパッチ充てたりSP充てたり。
バーチャルマシン追加機能は、sysprep後に再起動するとなぜか無効になっているくさいので、このタイミングでは入れません*1。 - sysprepの実行
Vistaの場合、sysprepは以下のパスに標準でインストールされています。
C:\Windows\System32\sysprep\
起動すると、XPの頃とは違う、見慣れないGUIが表示されます。 - [システム監査モードに入る]と[再起動]を選択
これが重要。Visataの場合、通常はAdministratorそのものではなく、Administratorグループに所属するユーザを作成し、通常はそのユーザでログインすることになります。sysprepで一般化して再シールする際、このユーザを消してやらないと当然残ってしまいますが、ログイン中のユーザ自身は削除できません。そのために一度、監査モードに入り、AdministratorとGuest以外のユーザを削除してやらないと、なんだか気持の悪いイメージになってしまいます*2。
XPや2000系の場合、こういったセットアップをする際には大抵Adminiistrator以外のアカウントは作成せずにやるのであまり意識していませんでした*3。 - 再起動後、ユーザを削除
再起動すると、administratorでログイン、すでにsysprepが起動した状態で起動しますがとりあえずそれは無視して、不要なユーザを削除します。 - 一般化してOOBEにしてシャットダウン
ユーザの削除が終わったら、アクションにOOEB、一般化するにチェックをして、シャットダウンします。
ちなみに、XPや2003 Serverと違って、VistaはVL版でもアクティベーション自体は必要になるっぽい。社内で実運用環境として配布する際には社内にアクティベーションサーバをたてたりするのが正道みたいだけれど、実験用にキープしておくにはちょっと面倒ですね。
……あと、なんか知らないけれど、sysprepにて監査モードで再起動した後の再シール実行で、シャットダウンを選んでいるにもかかわらず勝手に再起動する現象に何度か出会いました。なんでやねん。
(何度も試すのが面倒すぎるので検証できていないのですが、記憶にある限りでは、監査モードで再起動後、自動で起動しているsysprepの画面上は[シャットダウン]が規定で選択されている状態なのですが、一度選択し直さないとだめっぽい?画面上はシャットダウンが選択されていても、再起動前に選択した再起動が内部的に選択された状態になっちゃってる……のように見えます*4。
とりあえず、以上で完了。
実運用環境として展開するときは、別途展開ツールとか使ってやるのがVistaの正道っぽいですが、とりあえず実験用の仮想環境のマスタコピーってことだと、これくらいでOK……かな。