ということで、12日〜13日に例年通り雅叙園で開催された、デブサミ2009に行ってきました。
http://codezine.jp/devsumi/2009/
受講したセッションの中から、何かを得た(気がした)ものをいくつか。というか、感想気味ですが。
そのうち、さらにいくつかはブレイクダウンする……ハズ。
【12-A-1】開発プロセスの心
個人的に意外な伏兵その1(失礼な事言ってすみません)。
アジャイルやRUPの話もさることながら、ウォーターフォールについて色々触れられていたところが、ツボに。
<僕なりに感じ取ったこと>
- ウォーターフォールってそもそもが『画面と帳票が決まれば必要な技術要件がその時点でほぼ自明のように確定する』ホスト系の文化でもっともうまく動くようなもの
- オープン系の場合はそうは問屋がなかなか卸してくれないので、工程表や見積もりに現れない隠れたところで、『技術検証』をはじめとした各種検証の必要性が発生する。
- ウォーターフォールが表向きうまくいっている時には、実は裏でこの検証のリスクをうまくコントロールすることができるってこと
若干曲解してるかもしれないけれど、この先もウォーターフォールでうまく回すには、この隠れた「検証」部分をうまく見える化してやる必要がある、ってことなんでしょうね。
【12-D-3】ASP.NET MVC - 概要と仕組み
ASP.NET MVCのお話。
小野さん、早くもセッション資料をご自分のBlogにアップされております。
http://dotnetfan.org/blogs/dotnetfanblog/archive/2009/02/12/2886.aspx
#さっそくいただきました。ありがとうございます。
特にルーティング回りの話はなかな他では聞けないところで、大変参考になりました。
そろそろ正式リリースってことで、楽しくなりそうです!
【12-D-5】M + MVC 〜最新マイクロソフトWeb 開発動向 Ruby on Rails に追いつけ!追い越せ!〜
某スピーカー氏(笑)曰く「12-D-3とこれ、合わせて一本の話」の通り、ASP.NET MVCのライブコーディングな感じ。
M言語でモデリング→DBに実体を作成→そこからエンティティを作成→edmをそのままMVCのModelのクラスとして使用するという流れは凄い面白かった。
M言語もそうだけれど、MVCの使い方の一例として見るのが正しいのかも。
あとから別の某氏と話したのですが、Controllerにいろいろ機能を持たせると結局Viewにベッタリと変わらなくなってくるので、Modelをどう設計するかがやっぱり肝なんだろうね、と。
Model部分に対してSpringやらななんやらのDIコンテナとか適用すしたりすると、相当いい感じになれるのではないのかな、と思いました。
【12-D-6】SilverlightによるハイグレードなLOB/BI実現のためのコンポーネント活用法
んー、やっぱり、「できることから」ってことで、部分利用→前面UI刷新ってのは、間違った流れじゃないよね、という自己確認ができたというか(^^;
というか、来週某所で話す内容が(以下略
【12-A-7】「使う」と「作る」がつながるシステム開発
SIerという立場にいたことがある経験からくる、私の感想としては、「お金でリスクをどうにかする余地」としてのSIerはまだまだ必要だと思うけれど、それをどうにか別の部分でマネジメントすることができる仕組みができれば、なくなってもいい気はするなぁ、と。
色々思うところはあるけど、なかなか考えがまとまらないのでまたの機会に。
【13-C-2】デベロッパーに贈る!M-V-VMパターンで造るWPFアプリケーション
八巻さん(id:Yamaki)のセッション。
サンプルのアプリケーションが、先月どこかで見たヤツと同じような気がするのはきっと気のせい(^^;
常日頃からWinFormやWebFormでViewとロジックの分離の出来なさ具合にイライラしてみたり、頑張って分離してみたものの再利用性の低さに愕然としてみたりした経験からすれば、これは凄い魅力的にうつりました。
WPFっていうと、XAMLによるUXってところが全面に押し出されている(そして押し出され過ぎ)なところがあるかと思いますが、これが出来おという理由でWPFを推すというのも十分アリな気がしました。