※OITECのハンズオン参加者向けの、開発環境構築の参考メモです。
特にWeb Platform Installerを利用して構築する方法を書いてみました。
[2011/1/14 追記]
Web Platform Installerのバージョンが執筆時点の2.0から3.0にアップしました。WebPI部分の操作が変更になります。
後程訂正する予定ですが、ご注意ください。
[2011/1/23 追記]
Web Platform Installerのバージョン3.0での操作方法に記述を変更しました。
1.初めに -開発に必要なもの-
Silverlight 4のアプリケーション開発に最低限必要なのもは主に以下のものです。
- IDE
Visual Studio 2010の各エディション(有償製品)
Visual Web Developer 2010 Express(無償製品) - SDKとVisual Studio用アドオン
Silverlight 4 Tools Visual Studio 2010
また、必須ではありませんが、以下も有用なため、今回インストールしておきます。
- Silverlight 4用 拡張コントロール集
Silverlight 4 Toolkit
※ ハードウェアやOS等は、上記のものの動作条件を満たすものとしてください。
(Windows XP SP3以上で、CPUが1GHz以上、メモリが1GB以上あればとりあえず動くのではないかと思います)
2.セットアップ方法
セットアップ方法は何通りもありますが、(Web Platform Installer : 通称 Web PI) を利用すると容易にセットアップが可能です。
ここでは、Web PIを利用したセットアップ方法を記述します。
- 事前準備
- 製品版のVS2010をお持ちの方は、事前にインストールしておいてください。
セットアップオプションはSilverlightとASP.NETが開発できるように選択してください(既定のオプションで問題ありません)。 - Silverlightのランタイムがある場合は一旦アンインストールしてください(推奨)
以降のステップでSilverlightの開発者用のランタイムがインストールされるのですが、タイミングによっては一般向けのランタイムのバージョンをバッティングを起こし、インストールできない場合があります。
すでにSilverlight 4のランタイムがインストールされている場合は一旦アンインストールすることをお勧めします。
- 製品版のVS2010をお持ちの方は、事前にインストールしておいてください。
- Web PIのインストール
以下のサイトにアクセスし、Web PIをインストールしてください。
http://www.microsoft.com/web/downloads/platform.aspx
(画面左の、「ファイル名 : wpilauncher.exe 」の上の画像がダウンローロードリンクになっています)
wpilauncher.exeをダウンロードし、実行、インストールしてください。 - Web PIの起動
インストールが完了したらWeb PIを起動します。
(インストール後、自動的に起動します。しない場合や閉じてしまった場合はスタートメニューから起動してください) - 対象を選んでインストール
インストールするアイテムを選んでインストールします。
- 画面上部の[製品]をクリックします。
- さらに、画面左ペインにで[ツール]をクリックします。
- 【VS2010製品版をお持ちでない方のみ】表示された画面内で『Visual Web Developer 2010 Express』の[追加]をクリックします。
- 【全員】『Silvleright 4 Toolkit April 2010』と『Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010』の[追加]をクリックします。
- 右下の[インストール]ボタンをクリックします。
以降はWeb PIのウィザードの指示に従ってください。
【注意】
※Expression Blendやβ版等により古いバージョンのランタイムやSDKがインストールされていると、Silverlight Toolsのインストールに失敗する場合があるようです。
失敗する場合は事前にアンインストールしてください。
(『プログラムと機能』を開いて、『Microsoft Silverlight』と『Microsoft Silverlight 4 SDK』となっているもの。『Siverlight 3 SDK』はアンインストールしなくても大丈夫です。
※2011/01/23上記手順をWeb PI 2.0からWeb PI 3.0での手順に書き換えました
- 画面上部の[製品]をクリックします。
- 利用登録(※VWD2010のみ)
VWD2010の場合は、利用登録しない場合は30日間しか利用できません。
機能に問題はありませんが、無償ですので利用登録をお勧めします。
登録する場合は、Visual Web Developer 2010を起動したときに表示されるダイアログにて、『オンラインで登録キーを取得する』をクリックし、指示に従って取得、入力してください(おそらくすぐに発行され、メールで通知されます)。
取得しない場合は、『試用する』で進んでください。
3.動作確認
正しくSilverlight 4のアプリケーションを開発できる環境がセットアップされているか、動作確認を行います。
- VS2010もしくはVWD2010を起動します。
※初めて起動する場合、環境設定を行うため、少し時間がかかる場合があります。 - [ファイル]−[新しいプロジェクト]等から、新規プロジェクト作成ダイアログを起動します。
- 左ペインのツリーから言語を選択し、その配下にある『Silverlight』を選択します。
言語はC#もしくはVisual Basicになります。 - 右ペインで「Silverlight アプリケーション」を選択し、[OK]をクリック
プロジェクト名などが規定値で構いません
『新しいSilverlightアプリケーション』ダイアログが開きます。 - ダイアログ内の下部の「Silverlightのバージョン」でSilverlight 4を選択
Silverlight4が選択肢に出てこない場合、Silverlight Tools for Visual Studio 2010がインストールできていない可能性があります。
選択出来たら、[OK]をクリック - プロジェクトテンプレートが展開されます
正常にセットアップが終わっている場合、プロジェクトテンプレートが展開され、開発の準備が整いました
※場合によってはここで『〜SDKがインストールされていない』旨のエラーが表示され、先に進めない場合があります。
その場合以下から直接Silverlight 4 のSDKを取得し、インストールしてください。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=298170D6-567C-4B90-9917-490FFCDDBA87&displaylang=ja - F5を押して実行
プロジェクトテンプレートの展開が正常に終了したら、F5キーを押下してデバッグ実行を実行してみてください。
コンパイルエラーなどが表示されず、IEが起動し、白紙の画面が表示されれば正常です。
以上で開発環境の構築及び動作確認が完了です。
お疲れ様でした。
Web PIを用いない場合は…
Web PIを使わずに個別に環境設定する場合は、以下等から必要なものを取得し、個別にセットアップしてみてください。
- Microsoft Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=b3deb194-ca86-4fb6-a716-b67c2604a139 - Visual Studio 2010 Express オフラインインストール方法
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2010/product/express/offline.aspx