DOSBoxにDOS/V版 Wizardry 7 Crusaders of the Dark Savant日本語をインストールして動作させるシリーズ、DOS/V版 Wizardry CDSをDOSBoxにインストールしてみた② - きよくらの備忘録 の続きです。
DOSBox-Xは日本語DOS/Vとして動作するモードがありますので、自前で用意したPC-DOSでブートするのではなくそちらを使ってブートするように設定をしてみました。
1.DOSBox-Xを日本語DOS/Vとして動作するように設定する
まずは、DOSBox-Xが日本語DOS/Vとして起動するようにconfを編集します。 一旦、CDSのイメージのマウントと起動はコメントアウトしておきます。
- dosbox-x.conf をテキストエディタで開く
- [autoexec] セクションにある記述をコメントアウト
- [dosbox]セクションの
language
をja_JP.lng
に - [dosv]セクションの
dosv
をjp
に
この状態でDOSBox-Xを起動すると、こんな感じで日本語DOS/Vモードで実行されます。
2.HDDイメージからCDSのインストールファイルを抽出
次に、初回で作成したHDDイメージ(hd1.img)からファイルを抽出してホストPCのフォルダに展開します。
Cドライブ用のフォルダを作成
まずDOSBox-XのルードフォルダにCドライブ展開用のフォルダを作成します。今回は既存のZドライブのフォルダに倣ってdrivec
としてみました
ディスクイメージ操作ツールを使用してファイルの抽出
何等かの仮想ディスク操作ツールを利用して、hd1.imgからCDSのインストール済みファイルを抽出します。
最初のインストール時に参考にさせていただいた動画でも紹介されていたImDiskの他にも、以下のツールが使用できることを確認しました。
- DiskExplorer
- https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se107750.html
- vmware形式のHDDとして読み取りができることを確認
開いたイメージの中から、DSAVANTVフォルダ一式を先ほど作成したdrivecにコピーします。
3.ドライブのマウントとconfに設定
dosbox-x.conf を開いて、先ほどのdrivecをCドライブとしてマウントし、DSAVANTVファルダ内のWIZARDRY.BATを実行するように編集します。
必須の手順は以上で終了です。
実行
ここまでの手順や記述に誤りが無ければ、dosbox-x.exe を実行すれば(PC-DOSの起動ディスクイメージを使用することなく)DOSBox-Xで日本語DOS/V版CDSが起動します。 HDDイメージのマウントとローディング処理等が無くなるため、起動時間も数秒早くなります(当社比)。
特にフォントの設定などもしていないのですが、ゲームをしばらく進めても日本語もちゃんと表示されてます。
その他設定(お好み)
以下、お好みですが私は多少設定を標準から書き換えています。
- マウスの自動キャプチャ(ロック)
- [sdl] セクションの
autolock
をtrue
- マウスはロックした方が操作が安定する感があるので(※個人の感想)
- [sdl] セクションの
- ウィンドウタイトルに「Wizardry 7 CDS」
- [dosbox] セクションの
title
をWizardry 7 CDS
- [dosbox] セクションの
- CPUのサイクルを最大に
- [cpu]セクションの
cycles
をmax
- もっさり感が軽減される(※個人の感想)
- [cpu]セクションの
[config] セクションは不要な記述が沢山あるのですが、とりあえず動作に悪影響は無さそうなので置いておきます。
あと、今回インストール&設定していて、2-3年ほど前に一度DOSBox-Xにインストールしようとしてうまく動かなかった原因がなんとなくわかったような気がしたので、もしかしたらまた少しチャレンジしてみるかもしれません。 が、今回はとりあえず一旦ここで終了です。