Miracast対応のワイヤレス ディスプレイ アダプタ、『Microsoft Wireless Display Adapter』を入手したので、レビューじみたことを書いてみます。
Microsoft Wireless Display Adapterとは
10/31に北米などで発売された、Miracast対応のHDMIディスプレイアダプタです。 価格は税抜き$59.95。日本国内での販売については、今現在は何もアナウンスされていないようです。 先週渡米している折に、滞在先近くのMicrosoft Storeに入荷したので一つ確保してみました。価格は定価通りの$59.95+税でした。
スペックなどについては下記を参照。
Wireless Display Adapter | Microsoft Hardware
対応OSはWindows 8.1、Windows RT 8.1、Android 4.2以上。ただし、ドライバやOSのカスタマイズなどによって対応が変わるようですので、お使いの機種・無線LANアダプタのドライバなどのMiracast対応状況を確認する方が良いと思います*1。
とりあえず、Surafece Pro 3 (Win 8.1)、 Surface 2 (Win RT 8.1)、 GALAXY S III α SC-03E(Android 4.3)、AQUOS PHONE ZETA SH-02E(4.1)で動作したのはこの目で確認しました。
外観と中身
パッケージはこんな感じ。Windows と Androidのロゴが入っています。
パッケージ内の本体とHDMI延長ケーブル。直方体のHDMIドングルのような形状で、給電用のUSBケーブルが直接生えています。HDMI端子にはキャップ付属しています。
USBケーブルはそんなに長くありませんし、ChromecastのようにACアダプタも付属していません。このあたりは自分の利用する環境に合わせて考えておく必要がありますね。
接続してみる
HDMI端子をテレビにつなげ、給電のためにUSBを接続します。テレビにUSB端子が無い場合は、延長ケーブル等を使いながら、AC-USBアダプタなどを使って給電してやる必要があります。私は手元にChromecastのACアダプタがあったのでそのまま流用しました。
接続してTVの入力を切り替えると、こんな感じで接続待ちの画面が出てきます。
ここで、同梱されている説明書に従いデバイスを検索して追加してやるだけで、PCとの接続完了です。
Androidの場合は機種ごとに多少違うと思いますが、SC-03Eの場合は設定の「Screen Mirroring」から検出されたワイヤレスアダプタを選択するだけでOKです。
使用感
かなりきびきび動きます。ラグは若干ありますが、そんなに気になりませんでした。これならプレゼンにも問題なく対応できそうです。
Android端末からは日本国内ではChromecastが対応してないHuluを再生してみました。微妙に再生がもたつく感はあるものの、ダラダラ視聴するレベルであれば全然問題ない感じで再生できました。ちなみに音声もテレビ側から再生されます。
ただ、使った後にテレビから引っこ抜くと、HDMIの端子を素手で触り続けるのは辛いくらいには熱かったです。このあたりは注意が必要かもしれません。
設定アプリ
細かな設定を行うには、Windows 8.1用に提供されているアプリを利用する必要があります。 Windows Storeから「Microsoft ワイヤレス ディスプレイ」をインストールします。
Microsoft Wireless Display Adapterが接続されている状態でこのアプリを起動すると、このように表示されます。なんと日本語です*2。
ただし、このままでは設定を変更することはできません。 設定変更パスワードを設定することで、設定が変更可能になります。他人に設定変更されても困るので、パスワードはさくっと設定しておきましょう。
現在、設定可能な項目は以下です。
- デバイスの名称
- 言語
- ディスプレイオーバースキャン
- PINコード設定
ファームウェアのバージョンなども表示されているので、将来的にはここからファームウェアのアップデートを行うのかもしれません。
試しに言語を日本語にして再起動してみたところ、接続待ち画面のメッセージも日本語になりました。
日本で適法?
Miracastは無線LAN利用しているため、日本国内で利用する場合に気になるのは技適に対応しているかどうかです。
が、今回は心配いりません!
この通りちゃんと技適マークが!!
全体的に日本語化もされていますし、日本での発売も期待して良いのではないでしょうか。