以前に ループレバー搭載のUSBジョイステック『GRS Super Joystick Ikari Warriors edition』が日本からも注文できるようになってた(現在プレオーダー受付中) - きよくらの備忘録 で書いた ループレバー搭載のUSBジョイステック作成DIYキットの『GRS Super Joystick Ikari Warriors edition』が手元に届いたので、組当てて使ってみました。
パッケージ外観とか
梱包材から取り出すとこんな感じの化粧箱が出てきました。『怒』のイラストはちゃんとSNKからライセンスされてるとのこと。
スリーブを外すと、レバーとボタンを組み付ければこれ自体がアケコン筐体になる内箱が出てきます。アケコン筐体と言っても紙製ですので過度な期待は禁物です。
開封
内箱を開けると紙のマニュアルが目に入ります。マニュアルの表紙から、このGRS Super Joystickの”本体”は回転式のレバーと制御基板を内蔵したスティック部品といってよいと私は思います。
マニュアルはかなりしっかりしただと思いました。もちろん英語ではありますが細かく丁寧に書かれていてちゃん読めば困ることはまずなさそうな感じです。また込み入ったところなどはオフィシャルの解説動画へのリンクのQRコードも記載されていてとても親切な印象を受けました。
マニュアルを取り出すと、硬めのウレタンスポンジに部品が収まっているのが見えます。これもしっかりした造り……と言いますか、しっかりしすぎていてボタンと交換用のレバーノブを取り出すのに少し苦労しました。
なお、交換用のレバーノブは予備というわけではなく、何接点のロータリスイッチを再現するかを変更するためのもののようです。標準では『怒』等のSNKループレバーで採用されていた12接点(360°一回転するのに12回「カチッ」となる)のものを再現したが取り付けられていました。そのほかの3つは16接点と8接点を再現するものと、おそらくはアルカノイドのパドルのような感じで無段階で回転する自由回転のものとマニュアルに書かれていました*1。
内部結線用のケーブルは、付属している6ボタン分だけではなくレバー基板が対応している12ボタン分のファストン端子が圧着されていました。ですのでこのスティックのスペックをフルに活かしたアケコンやコンパネを自作しようと思う方も、とりあえずケーブルは同梱のものをそのまま利用できると思います。
レバー自体のスペックや同梱物から推察するに、恐らくは自分でコンパネやアケコンに組み込んで使うのが前提の商品ではあるよに思います。 が、今回はせっかくなので化粧箱を利用して組み立ててみました。
マニュアルに細かく書かれていますし、解説動画もオフィシャルで用意されているので困ることはないとは思います。 (マニュアルと見ずにやろうとするとレバーの取付向きやスティックの固定方法で悩むかもしれないので、ちゃんと見ながらやるのをお勧めします)
SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION での利用
組あがったので、さっそくPC版のSNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONで利用してみました。
SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONはSteamやGOG.COMで販売されています。GOG版はDRMフリー(のはず)ですが、アカウントを接続すればどちらか一方で買えばもう一方でも利用になるはずです(私はSteam版で購入したら、GOGの方でも有効になっていました)。
他にも、以前何度かAmazon GamesでもPrime会員特定として無料配布されていたことがありました。もしかしたらですが今後もまたラインナップされる可能性はあるかもしれません。
SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONの対応ゲーム
SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONに含まれているゲームのうち、ループレバーのダイアル操作に対応しているゲームは以下の9つです(カッコ内は英語版タイトル)。つまり、SNKの過去のループレバー採用ゲームはすべてGRS Super Joystickで遊べるということになります*2。
日本語版タイトル | 英語版タイトル |
---|---|
T・A・N・K | TNK III |
怒 | Ikari Warriors |
怒号層圏 | Ikari Warriors II Victory Road |
怒III | Ikari III: The Rescue |
バミューダトライアングル | Bermuda Triangle |
ワールドウォーズ | World Wars |
ゲバラ | Guerrilla War |
SAR サーチ アンド レスキュー | S.A.R. - Search and Rescue |
バトルフィールド | Time Soldiers |
モード切替が必要
このGRS Super Joystickはいくつかもモードを持っておりSNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONで使用するにあたってはずばり『SNK Mode』を使用することになります。 SNK Modeへの切り替えは 『(PCに接続して認識が終わってから)Modeボタン+ボタン4を3秒間押し続ける』ことで出来ます。MAY/MODEボタンが紫色にゆっくり点滅をはじめれば切り替え完了です。
ゲーム開始と設定
SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONから対応ゲームを起動してゲームを開始します。 が、ここで注意点が二つ。
一つは操作設定です。 ゲームによるかもしれないですが、[コントロールスティック]設定が[シングルスティック]になっていないとダイアル操作で攻撃方向を変えれないことがあるようです。 ゲームセレクト画面からゲームを選択して起動後、ESCキーポーズメニュから[操作方法]選択し、[コントロールスティック]を[デュアルスティック]にしておきます。 また、私の場合攻撃ボタン等がアサインされていないボタンに割当たっていることがあったので*3、ボタン設定も確認して必要に応じて変更しておくとよいと思います。
もう一点はゲーム開始、つまりスタートボタンです。 これも私の環境のせいかもしれないですが*4、STARTボタンに相当するボタンがGRS Super Joystickの提供するボタンにどうも割当たっていないようでした。STARTボタンは本作ではゲーム上ではカスタマイズできないようなので*5、キーボードのスペースキーでゲーム開始しましょう*6。
以上で、GRS Super JoystickでSNK 40th ANNIVERSARY COLLECTIONのループレバー対応ゲームを楽しむ準備が整います。思う存分堪能しましょう!
雑感
もう25年くらいループレバーで操作していない為に正直なところ実物の純正コンパネの操作感の細かなところは記憶してないのですが、『左手が忙しく、そして難しい!』という記憶と感覚が、かなり本物に近いという印象です。 しばらく怒号層圏をやっていたのですが、左手が痛くなりました(笑)
時間が出来たらなにか手持ちのジャンクのアケコンか何かに仕込んでちゃんとした状態でつかるようにしようと思いますが、この化粧箱を利用した筐体でもそれなりに遊べる印象なので、しばらくはこのまま使ってみようかなと思っています。
また、複数のモードやユーティリティーによるカスタマイズなど非常に高いポテンシャルと持ったアイテムということを再認識できました。そのあたりも含めて、今後色々調べて楽しんでいこうと思います。