ようやく2003 Serverの基本環境が整ったので、今回のサーバリプレースの最大の目玉(?)の、Virtual Serverのインストール。
といっても特に難しいことはないけど、しばらくして再度やるとなると忘れてそうなこともあるので、適当にメモ。(どちらかというと、未来の<物忘れした>自分用)
- 今回セットアップするもの
- サーバ環境(仮想OSをホストする環境)
- クライアント環境(リモートから接続して、サーバ環境を管理・操作するための環境)
■サーバ環境
まずは、仮想サーバをホストするサーバ環境をセットアップします。
- セットアップ用ファイルの入手
適当に用意します。MSDN、TechNet、雑誌付録(あるのかな?)、MS社などか何らかの手段で入手したCD-ROM等。それらが無い場合でも、MSのサイトから、無償でダウンロードできます。
(http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=6DBA2278-B022-4F56-AF96-7B95975DB13B&displaylang=ja)
今回は[32 ビット X86 実行可能ファイル]をダウンロードします。 - インストール
- ダウンロードしてきたセットアッバー(setup.exe)を実行して、ウィザードを起動。
- 今回はオプションは特に変更なし。
- インストール先のフォルダを変更したい場合や、IISのポート番号を変えたい場合は変更すべし。
IISで何かホストしている人は、ポート番号は確認しておいたほうがいいかも。 - ちなみに、Windows XPにインストールする場合は80固定になりますが、仮想ディレクト[Virtual Server]を作成して、そこにWeb管理サイトをインストールしてくれます。
- 2003 Serverの場合は、Virtual Serverという仮想サイトが作成され、そこのポート番号がインストールウィザードで指定したポートになります。
- インストール先のフォルダを変更したい場合や、IISのポート番号を変えたい場合は変更すべし。
- インストール後の設定
- 仮想サーバの規定ディレクトリの変更
- 規定では、仮想サーバを作成した際に、仮想サーバの実ファイル(?)が置かれるディレクトリは、All Usersの共有ドキュメント配下のShared Virtual Machinesになります。
(たとえば、『C:\Documents and Settings\All Users\Documents\Shared Virtual Machines』)
これを変更する場合は、「Virtual Server 管理 Web サイト」から、[サーバーのプロパティ]−[ 検索のパス]で[既定のバーチャル マシン構成フォルダ:]を変更します。
今回は、Dドライブ配下に移しました(Cドライブはあまり容量を確保していないので)。
- 規定では、仮想サーバを作成した際に、仮想サーバの実ファイル(?)が置かれるディレクトリは、All Usersの共有ドキュメント配下のShared Virtual Machinesになります。
- VMRC サーバーの有効化
- Virtual Serverをインストールするとバーチャル マシン リモート コントロール クライアント(VMRC)がインストールされますが、これを有効にするには、有効化の設定を行う必要があります。
これを使わなくてもVirtual Server 管理 Web サイトで仮想マシンのコンソールの操作はできますが、所詮はWebアプリ(ActiveXだけど)なので、ローカルエリア内でコンソール操作するなら、VMRCの方がよいかも。 - 有効化するには、「Virtual Server 管理 Web サイト」から、[サーバーのプロパティ]−[バーチャル マシン リモート コントロール (VMRC) サーバー]で、[VMRC サーバー]を[有効にする]にチェック。
ポートは必要があれば変更します。
(実運用環境だと、念のため変えたほうがいいかもしれませんが、ドキュメント化はしておきましょう:-P) - SSLも利用できます。これも、実運用環境なら、有効にしておくべきかも。この場合であれば、所謂オレオレ証明書でも十分かも(^^;
今回は、自宅内だけの利用だし、問題ないと思ったので、有効にするのみで特に何もしていません。
- Virtual Serverをインストールするとバーチャル マシン リモート コントロール クライアント(VMRC)がインストールされますが、これを有効にするには、有効化の設定を行う必要があります。
- アクセス許可エントリにユーザの追加
- Virtual Server 管理 Web サイトやVMRCを利用するユーザを追加します。
規定ではAdministratorsだけが登録されています。- ここで一点、私が少しはまったところ。
VMRCでアクセスする場合は、独自の認証を行うのか、統合Windows認証後のアカウントで使用権が無いと判断されたら、ログインダイアログが表示され、そこで適切なアカウントでログインすれば利用できます。
これだけだと特に問題にはならないのですが、リモートマシンにログインしたアカウントで、Virtual Serverがインストールされたマシンに統合Windows認証で通ってしまう場合(ドメインでユーザ登録されているとか、Virtual Serverに同名/同パスワードのアカウントが存在するとか)で、かつ、アクセス許可エントリにそのユーザが登録されていない場合。
VMRCであれば、表示されるダイアログから適切なアカウント(このアクセス許可にエントリがあるアカウント)でログインすればOK。
しかし、「Virtual Server 管理 Web サイト」にアクセスした場合は、統合Windows認証が通ってしまうと、ここにエントリが無い場合は「拒否されました」と表示されて、利用ができない状態になります。
ですので、リモートから「Virtual Server 管理 Web サイト」にアクセスして操作する必要がある場合は、ここにリモートマシンからこの実サーバに統合Windows認証をかけるアカウントを登録しておく必要があります。
(少しはまりました。)
- ここで一点、私が少しはまったところ。
- Virtual Server 管理 Web サイトやVMRCを利用するユーザを追加します。
- 仮想サーバの規定ディレクトリの変更
以上で、サーバ側の設定は終了です。
■クライアント環境
次に、リモートマシンからこの仮想環境を操作したいので、リモートマシン(普段コーンソールを利用しているマシン、以下、クライアントと呼称)に、いくつかアプリをインストールします。
というか、VMRCだけあれば、基本的には十分と思います。
- セットアップ用ファイルの入手
- インストール
- サーバ側と同様に、setup.exeを実行します。
- セットアップ方法は、カスタムを選択します。
以下のオプションでインストールしました。
[×][Virtual Serverサービス]このクライアントでは当然サービスは実行しませんのでインストールしません
[○][ドキュメントおよびデベロッパー リソース]どちらでもよいのですが、ドキュメント類は手元にあったほうがよいと思ったので、入れました。
[○][バーチャルマシン リモートコントロール クライアント]これが本命です。当然インストールします。
[×][Virtual Server Web アプリケーション]「Virtual Server 管理 Web サイト」の実体です。これを使ってもよいのですが、サーバのものに直接アクセスすればよいので、今回は使いません。 - このとき、インストール先を規定のものから変更する場合に、先に一番上のやつを×(インストールしない)にした場合、ほかのものは個別にインストールパスを変更する必要があります。注意。
これでインストールは完了。VMRCを起動して、接続先に[<サーバ名 or サーバのIPアドレス>:5900/]を入力すれば、(サーバの環境設定が適切なら)接続できます。
また、今回はクライアントに「Virtual Server 管理 Web サイト」をインストールしていませんので、サーバ側の「Virtual Server 管理 Web サイト」へのショートカットを作っておきました。
作り方は……なんでもいい*1ですが、トップーページのURI[http://<サーバ名 or サーバのIPアドレス>:<ポート(規定だと1024)>/VirtualServer/VSWebApp.exe?view=1]のものを一つ作っておけばよいかと思います。
以上で、環境周りは設定完了。
……まあ、仮想サーバを構築していくという、本番の作業はこれから始まるわけですが(^^;