WP7の実機を入手し、実機デバッグを行えるようになるまでの行程をメモの続きです。
注意:これは2011/03/19時点での情報です。時間が経過すると変わっている可能性があります。
注意:以下に従って何か損害を受けられた場合でも、私は一切責任を負うことはできません。実行される場合はすべて自己責任でお願いします。
このエントリでは以下のことを記述します。
- APP HUBの登録作業
- Windows Live ID(その2:日本に住んでることになってるアカウント)を用意
- APP HUB(Webサイト)に接続、Live ID(その2)でサインイン
- APP HUBでユーザ登録
- APP HUBでクレジットカード登録
- GeoTrustから本人確認メールが来るので返信
- GeoTrust&Microsoftから登録完了メールが来る
- APP HUBに実機を登録する
ここが一番ややこしいところになると思いますが、これを乗り越えればほぼ終了です。
【2011/03/21訂正】
『GeoTrustへの本人確認のためにダミーアプリの登録が必要なケースがある』と書きましたが、誤りでした。APP HUBに新規に登録すると自動的にGeoTrustへの確認処理依頼もAPP HUBから行われるようです*1。本エントリ中の該当の記述は削除いたしました。
手順詳細:APP HUBの登録作業
Windows Live ID(その2:日本に住んでることになってるアカウント)を用意
APP HUBに登録するためのLive IDを用意します。
その際の注意点を以下に列挙します。
- 日本に住んでいるアカウントであること(日本以外のリージョンになったことがないアカウント)
- もうすこし厳密に言うと最低限求められるのは「登録するクレジットカードの番号と同じ国」のようです。
- ただし有償アプリを売った時のお金のやり取り(税金の関係)を考えると、「日本に住んでて日本のクレジットカードを持っている日本人」の場合は、上記の通りのアカウントであることが無難だと思います。
- また、「米国のxbox Liveアカウントと紐付けられたことがないアカウント」である必要もあるそうです。
- 最初に登録した際、現時点の年齢が20歳以上になるように生年月日が設定されているアカウントであること
- APP HUBの規約で20歳以上であることが求められることからくる制限のようです。
- 最初空で登録して後から年齢を設定した場合でもNGになるそうです。
上記は、遥佐保さんがいろいろと試行錯誤された顛末をblogに掲載されており、それを参考にさせていただきました。ぜひ、そちらも参照してみてください。
おそらく手っ取り早いのは新規に@live.jpのアカウントを取得することかもしれません。ここで新規に取得することでもデメリットも特になさそうですし、下手に昔から利用していて日本のxbox liveやXNAと紐付けられているアカウントよりは作業が1つ少なくなるようです(これは後述)。
APP HUB(Webサイト)に接続、Live ID(その2)でサインイン
APP HUBにアクセスし、右上あたりの[サインイン]からサインインします。
利用するLive IDは、もちろん先ほどのLive ID(その2)です。
APP HUBでユーザ登録
サインインすると『アカウント作成画面』に移行しますので、画面の指示に従って情報を入力します。
進んでいくと「XNA クリエーターズ クラブ プレミアム メンバーシップへ参加」の画面が表示されます。
APP HUBでクレジットカード登録
『App Hub 12 ヶ月間のメンバーシップ - \9,800(税込)』を選択し、次に進みます。
クレジットカード番号を入力する必要があります。クレジットカード番号ほか、必要な情報を入力します。
Webでの入力が完了すると、確認メールの登録確認メールが送付されるので内容を確認し、記載されているURLへのアクセス等を行います。
この時点でAPP HUBへのユーザ登録をメンバーシップライセンスの購入が完了しますが実機でデバッグしたりアプリをリリースするにはもう一つステップが必要になります。
GeoTrustから本人確認メールが来るので返信
GeoTrustとは、ベリサインと同様に電子証明書などを発行する機関です。Windows Phone 7でのアプリ開発やMarketPlaceへのアプリケーションの出品のための本人確認を、MicrosoftはこのGeoTrustに委託してるようです(基本的にAPP HUBへのメンバー登録が登録が完了すると、MicrosoftからGeoTrustに対して本人確認の作業依頼が発信されるようです)。
前のステップの課金処理を完了してからしばらくすると(私の場合は2営業日くらい?)、「Documentation Needed for your Windows Marketplace for Mobile Order ID xxxxxxx」というタイトルのメールがGeoTrustから届きました。
このメールの後半部分を印刷、必要事項を記入&直筆サインし、身分証明証と一緒にスキャンしてメールorFAXします。身分証明書は日本の政府機関などが発行したものである必要があるようで、たとえば運転免許証やパスポートで大丈夫なようです。
たとえば、私は以下のようにしました。
- メールの後半「-PLEASE PRINT BELOW-」以下を適当に印刷
- 印刷後、各欄に記入
- ID: 身分証の番号
- 私は運転免許証番号を入力しました。(「第 xxxxxxxxxxxxxxxx 号」の数字部分)
- Exp.Date:身分証明書の有効期限
- 運転免許証の有効期限を西暦で「2013/07/05」という風に書きました。
- State of Issuance:発行者?
- 発行者だと思うので、とりあえずJapan書きました。
- Signed:サイン
- 直筆でフルネームのサイン。私は運転免許証なので漢字で書きました。
パスポートでローマ字サインがある人はそっちでもよいかも?
- 直筆でフルネームのサイン。私は運転免許証なので漢字で書きました。
- Date:日付
- 提出日の日付を西暦で書きました(2011/03/xxの形式)。
- ID: 身分証の番号
- 「Place Photocopy ID here 」のところに運転免許証を重ねてスキャン
- スキャンしてできたJPEGを、メールに返信の形で添付して「よろしく!」的なことを書き添えて送信
面倒そうですが、10分もあれば終わる作業ですのでやってみてください。
GeoTrust&Microsoftから登録完了メールが来る
送ってしばらくすると、問題なければGeoTrustから「確認作業完了し、結果をMicrosofotに連絡しました。」的なメールが届きます(私の場合、3営業日くらい)。
そしてその後(私の場合はその翌日の朝くらい)Microsoftからも「本人確認が完了しました」というメールが届きました。
APP HUBに実機を登録する
いよいよ実機をAPP HUBに登録します。専用のツールとZune Softwareを使い、APP HUBにデバイスを登録することで実機をアンロックし、自作アプリを実機に転送できるようにします。
以下の手順で行います。
- Zune Softwareを起動し、Windows Phone 7を接続します。
- Zune上で実機が認識されるのを待ちます。
- WPDTに含まれている解除ツールを起動します。
- [スタートメニュー]-[すべてのプログラム]−[Windows Phone Developer Tools]−[Windows Phone Developer Registration]をクリック
- APP HUBに登録しているWindows Live ID(その2)を入力し、Registrationします。
- Zune Softwareで利用しているものと一致している必要はありません。必ず、APP HUBで使用しているLive IDを入力してください。
成功すると実機がアンロックされます。
APP HUBのプロフィールのデバイスを見ると、登録されている実機の情報を確認することができます。
Next
以上でややこしいところは終了です。
最後に、実機デバッグを行う手順を次エントリで書きたいと思います。
謝辞
以上の割と落とし穴の多い作業は、偉大な先人の皆様が公開されている情報を頼ることで、大きくハマることもなく進めることができました。ありがとうございました。
- @coelacanthさんのBlogエントリ
- @hatsune_さんのBlogエントリ
- @hr_saoさんのBlogエントリ
- @mitsuba_tanのBlogエントリ*2