きよくらの備忘録

「三日坊主と呼ばせない!日記」改め。主にソフトウェア開発関連の話題。

Windows 10でWizardry Collectionをやってみる:(4) 7: Crusaders of the Dark Savantを動かす

前回からの続きで、次はWizardry Collectionのうち7: Crusaders of the Dark Savant(以下CDS)の動作確認を行います。 基本的にはBCFでの手順と同じですがCDSはバイナリ書き換えも不要であり、この環境で動かすにあたっては割と素直です。

 

手順例

事前に準備するものは前回と同じなのでそちらを参照のこと。

 

1. DOS起動ディスクイメージをCDS起動専用にコピーする

あらかじめ用意しておいた起動ディスクイメージを適当な名前でコピーします。 任意のファイル名で問題ありませんが、CDS専用にするので CDS_BOOT.fdi 等わかりやすい名前がいいと思います。

 

2.config.sysとautoexec.batをFDイメージにコピー

前項でコピーした起動ディスク(CDS_BOOT.fdi)をDiskExplorerで開き、インストールパスのForCDSまたはForCDS_Meにあるconfig.sysautoexec.batをコピーします。 Windows Me以降(XP~8.1も含む)の場合はForCDS_Meで、Windows 98 SE以前の場合はForCDSをコピーしてください。

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3.エミュレータの起動とディスクイメージのセット

6_7用のAnex86を起動し、FDD1に作成したブートディスク、HDD1にBCF/DCS用のhdiファイルを設定します。

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4.マウス設定の変更

Anex86の設定で、マウスの設定を変更しておきます。こうしておかないと、ウィンドウモードで起動した場合にエミュレータ上でのマウスが実カーソルとずれます。 f:id:kiyokura:20210906000541p:plain

※あとで気が付きましたが、ALT+Backspaceで後から切り替えもできますので必須ではなかったりします

 

5.実行

設定が完了したら[Start]でエミュレータを起動。問題なくCDSが起動しました。

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9801版は256色のDOS/V版や9821版と異なり16色なので気持ちさみしい感はありますが、ゲームをプレイしてるとあんまり気にならなくなる気はします。

 

まとめ

今回のまとめ

  • Wizardry Collection 版BCFとCDSの起動にはPC/AT版DOS起動ディスクのイメージが必要
  • Anex86のマウス設定はいじっておくほうが良い
  • Windows 10 64ビット版でWizardry Collection 版CDSは起動・プレイ可能だった

次にやる予定

  • PC/ATのDOS起動ディスクが入手できない状態でBCFの実行を試みる