私はSteamでちょくちょくゲームを購入して遊ぶのですが、中には小学生の息子にやらせてみたいな……と思えるゲームもあります。例えば先日Switchでのリリースも発表されたFactorioやGoogle Game Builder、ドラゴンクエストXIなどがそれにあたります。
我が家ではリビングに家族共用のデスクトップPCが設置してあり、息子も個人のアカウントでログインして利用できるようにしています。そのPCを使って、特に私が不在の時でも息子がゲームを自由*1に(しすて可能であれば追加でお金がかからない方向で)遊べるようにできるといいなと思いました。
とはいえ、そのまま私のSteamアカウントでログインした状態そのままで渡すのははばかられました。 いわゆるアダルトなゲームは持っていないのですが*2、それでもバイオハザードやDEAD RISING等のCEROでいうところのDやZのゲームは何本もあります。それらは最悪見えてもいいですが勝手にインストールやプレイはできない状態にしておきたいです。 またコミュニティへの投稿やゲームの購入も勝手にはできないようにしたいです。
ということで少し調べてみました。
結論
2022年9月時点の結論から言うと。 Steamの規約に違反せずにSteamのゲームを小学生に遊ばせるには、
- (親等の)大人のアカウントでログインし、そのアカウントで購入したゲームを利用させる
- 遊ばせるゲームやSteamの機能(ストアやコミュニティ等)に制限をかけるには「ファミリービュー」機能を活用する
という方法しか事実上存在しないことがわかりました。 (違うよ、もっといい方法があるよ、という方は是非教えてください)。
Steamは13歳未満のユーザーのアカウントを認めていない
まず大前提として、Steamは規約上*3、13歳未満のユーザーはアカウントを作成でないことになっています。GoogleアカウントやMSアカウントのように制限付きのユーザーとして作成するようなこともできません。 そのため、(一般的には)13歳未満である小学生は自分のアカウントを作成して利用することはできません。
ファミリーライブラリシェアリングも事実上(この目的では)使えない
当初は子供用のアカウント作成し、ファミリーライブラリシェアリングを使って子供用のアカウントにシェアしようと思っていました。ですが、前述の通り子供本人のアカウントが利用できないのでこの方法は根本から無理だということがわかりました。 また仮にアカウントが作成できたとしても、ファミリーライブラリシェアリングの場合、シェア(公開)するゲームのリストを絞る機能がありません。シェア元のアカウントが持っているゲームライブラリが丸ごと公開されてしまいます。 またシェアされる側のアカウントで「ファミリービュー」を使ってゲームを絞れないかも試してみたのですが、無理そうでした(自分の所有しているライブラリのみ)。
ファミリービューを利用した方法で困ること
「結論」で書いたファミリービューを利用する方法で不便に感じるのは以下です
- クラウド同期を利用した場合、セーブデータが独立しない
- 同時に遊びたいときに「子供用にもう一本買って渡す」ができない
特に後者は子供とマルチプレイできないのでそういう遊びをしたいときにはどうしようもなくなる点が辛いです。
こうだったらいいのにな…と思うこと
個人的にはこうだったらよかったのに……と思うのはあります。例えば以下のようだとよかったのにな、とか。
- 13歳未満でも『ペアレンタルコントロール下のアカウント』として作成・利用可能
- Googleアカウントの13未満のアカウントと同様
- 親アカウント側からの設定で利用可能な機能を制限できる(現在のファミリービューと同等の制限で構わない)
- ファミリーライブラリシェアリングで公開するアプリケーションを絞り込む混むことができるようにする
これだと先に述べた不満点も解消されて個人的にはいうことなし、です。 諸外国の法令やビジネス戦略、あとコストとリソースの問題もあるので簡単にはいかないとは思いますが、おそらくSteamはこれからもっとコンシューマーゲーム機市場を喰うような成長も予想されますしこの辺りがもっと使いやすくなってくれると嬉しいな……と思います。
*1:と言ってもOSのペアレンタルコントロールなどは利用してある程度制限をかけつつ
*2:Steamでそういうのがあるのかもよく知らないのですが
*3:https://store.steampowered.com/subscriber_agreement/ 『13 歳未満の場合、利用規約に同意することはできません。Steam は 13 歳未満の子供に向けられたものではなく、Valve は 13 歳未満の子供から故意に個人情報を収集しません。お客様の国では、これ以外の年齢制限が加わる場合があります。』