物置を物色していたらWizardry Collectionが出てきたので、Windows 10にインストールして遊んでみたくなりました。
Wizardry Collection とは
Wizardry Collection は2001年に発売されたゲームソフトで、PC-9801版のWizardry #1 ~ #5および 6~7をWindows用の98エミュレータとともにバンドルしたパッケージです。
動作プラットホームはWindows 95/98/Me。パッケージにはNT系OS*1は動作保証なしと書かれています。
久しぶりにパッケージを開けてみたところ中身はそろっているようで以下のものが入っていました:
- インストール用CD-ROM
- マニュアル冊子
- 呪文表(#1 ~ #5)
- CDSのマップ(=マニュアルプロテクトキー)& BCFのマニュアルプロテクトキー+呪文表
このパッケージの開発元はLocusなのですが、ここはもともと出版社だけあってか同梱冊子類もけっこう気合が入ってるんですよね。読み物としても面白かったりします。
このパッケージに収録されている6(BCF)と7(CDS)はUWA版やSteam版のようにマニュアルプロテクトが解除されいないため、プロテクトキー表は必須になります*2。
インストールしてみる
パッケージを発掘したものの、20年前のWindows 9x用のソフトが現代のWindows 10(それも64bit版)で果たして動作するのか、そもそも正常ににインストールができるのか未知数です。やってみないと何とも言えないところですが、Windowsの互換性は頭おかしい(誉め言葉)レベルだし、万が一バンドルされてるエミュレータが動かなくても別のエミュレータにイメージ載せ変えることができれば動作させる余地があるはず……という希望を胸に試してみました。
今回試した環境は、Windows 10 64bit版(21H1)です。
インストーラの実行
CD-ROM内のWizardry Collection.exe
を実行するとインストーラーのウィザードが普通に起動しました。そしてあっさりインストールは成功。
基本的には特にオプションは規定値のままで進めましたが、インストール先だけ変更しました。既定のままだと書き換えが必要なファイルもProgram Files配下においてしまうため、なんとなくめんどくさいためです*3。
インストール先の確認
インストール先のフォルダを見てみると、おおむね以下が入っていました。
- 9801エミュレータ(anex86)
- シナリオ1~5のFDイメージ
- 6~7のHDDイメージ
細かいところはまた後程見ていこうと思います。
その他余談
- インストールされるのはエミュレーター(anex86)とイメージファイルなので、実行にレジストリやパス設定は無関係
- なのでフォルダ事どこかにコピーしてもそのまま動く(別フォルダにxcopy後にアンインストールしても問題なし)
- そもそもインストーラー経由でインストールする必要すらない
- インストーラーの実行ファイルはLHAの自己解凍
Wizardry Collection.exe
- 何らかのアーカイバソフトを使って直接ファイルを抽出可能
- むしろこちらのほうがレジストリ等々を汚す必要がなくていいかもしれない
- インストーラーの実行ファイルはLHAの自己解凍
まとめ
今回のまとめ
- 2001年発売のWizardry CollectionはWindows 10 64bit版(21H1)に素直にインストーラー経由でインストールが完了した
- インストールされるのは以下の模様
- PC-98エミュレータのAnex86本体(1~5用のものと6~7用のものの計2種類*4)
- シナリオ#1~#5のそれぞれのマスタディスクとデュプリケートディスクのFDイメージファイル(fdi形式)
- 6~7のインストールされたHDDイメージ(hdi形式)
- 6~7を起動するためのautoexec.batとconfig.sys
- インストーラーを実行せずとも
Wizardry Collection.exe
からLHA自己解凍形式対応のアーカイバソフト(explzh等)を用いて必要なファイルを抽出するもとも可能
次の予定
- まずはシナリオ#1 ~ #5がプレイできるか試す
*1:2001年当時だとWindows NT 4.0やWindows 2000を指していると思われる
*2:2021年現在、紛失してしまったりや中古でインストール媒体のみ入手したりした場合でも、例えばSteam版を買うとPDFの形で合法的に入手することはできます
*3:64bit版Windowsに明らかに32bitのアプリをインストールするのに、規定値が「Program Files(86)」ではなく「Program Files」になっているあたりにもそこはかとなく何かを感じとった模様
*4:2種類のanex86がインストールされる件の詳細は、6~7を実行してみる際にでも詳しく触れようと思います